整理収納の意味
あなたはこの言葉を見てどんなことを思い浮かべますか?
びっしりと収納ケースが並んだ棚
いる?いらない?を考えている姿
収納ケースにしまっている姿
掃除しているイメージ・・・
イメージは色々ありますね。
整理収納を広辞苑で引くとこう書かれています。
①物をかたづけしまうこと。
②金品をおさめいれること。
③農作物などをとりいれること。
ー広辞苑から引用ー
整理収納の世界では、上の太字を意味します。
つまり、太字をつなげると…
整理収納とは
不要なものを取り除き/片づけてしまうことです。
言葉の意味をきちんと理解していない人は、
ここで挫折し、すぐに散らかります。
それはなんででしょうか?
答えは、シンプルに2つの行動をとっていないからです。
2つの行動とは
①不要なものを取り除き=整理
↓
②片づけてしまうこと=収納
この整理行動と収納行動です。
もっとも重要なのは整理行動(イラストの行動です)
よく失敗している人の傾向として
最も多いのが
整理をスキップして
収納をしてしまう人です。
これでは、また家が散らかってしまいます。
<失敗する人が陥るパターン>
これでは、左のものをしまう段階で
いくら見栄えよく、収納ケースにしまっても
引き出しから、一度ものを取り出してしまえば、
もとに戻す時に不要なものが邪魔をして
適当に片づけてしまいがちです。
正しくはこうです。
<整理をし、収納すること>
整理:不要なものをとり除き、必要なものだけを厳選した後、
収納:かたづけてしまう
その2ステップが正解です。
2ステップを順番通りにすれば
ものを取り出した後も、
容易に片づけることができます。
不要な邪魔ものがいないので、
片付けがスムーズですね。
散らかる家は、
こうした①整理の行動ができていません。
大事なのはこのイメージです。
不要なモノを取り除く作業=整理
をいつも意識してみましょう。
不要なものをとり除くことは、今後の片づけを促進させる
異物を排除したいという人間の心理が働く
不要なものを取り除く作業(整理)は
今後の片づけを加速させます。
それはなぜでしょう?
ではここで「異物を排除したい」
という心理を働かせて考えてみましょう。
さて、
あなたはこのリビングをみて、何か違和感を感じませんか?
そうです。
この床に落ちている紫の物体↑
とても目立っていますよね。
それはこの空間に
ミスマッチな仲間外れだから
目立っているのです。
調和のとれたリビングに、
いきなり紫の物体が置かれたことで
とても違和感を感じているはずです。
整理された空間が完成されていると、
不要なものが入ってきたときに
すぐに察知することができ、
それを排除することができます。
では同じ紫の物体を
このリビングに置くとどうでしょう?
テーブルの床に紫の物体を置きました。
無理やり、置いた感はありますが、
さっきのリビングよりかは目立ちませんね?
他のものも乱雑に置かれているので、
紫の物体を見つけるのも時間がかかります。
1つめのリビングとの違いは、
整理された空間かどうかの差です。
人は調和が取れた空間に、違ったものが入り込むと
とり除きたいという心理が働きます。
結果として、
いつもきれいな状態をキープできるのです。
一方で、ものに溢れた2つめのリビングは
もともと空間に調和がとれていないので
不要なものが入り込んでもあまり気になりません。
だから、いつまでも
散らかった状態が続いてしまうのです。
不要なものは異物として認識されず、
いつまでも居座り続けてしまいます。
これはリビングという大きな空間に限らず、
引き出しの小さな空間にもあてはまることです。
不要なものが多い引き出しは、
同じ種類のガラクタをどんどん引き寄せ、
結果として散らかっていきます。
整理されていて調和のとれた感覚
この感覚を身につけることが、
家を整える時の大事なポイントです。
まとめ
なんとなく
整理収納の意味がわかったでしょうか?
そしてやった方がいいな?
と少しでも思えたならOKです。
では整理収納は何のためにやるの?
と聞かれたらどう答えますか?
それについては「整理収納の目的」の章でお話します。
①乱れた状態にあるものをととのえ、秩序正しくすること。
②不必要なものを取り除くこと。