赤ちゃんのための安全な環境づくり。起こりうるリスクに備えて環境を見直そう(生後半年~)

ハイハイもできるようなってきた我が子。
家の中でも目が離せない…

小さい赤ちゃんをもつママは

毎日とても大変だと思います。



今日はそんなご家庭に向けて

記事を書きました。



この記事は続編なので

こちらも参考にしていただくと

いいかもしれません。



乳児後期の成長と

起こりうる

アクシデントをまとめました。

安全な環境づくり(生後半年頃~1歳前後)

ハイハイや一人歩きができるようになると

行動範囲が一気に広がります。

赤ちゃんは視界が開けたことで

色んな事に興味を示し、

手を出したり

家具によじ登ろうとする場面も見られます。

身体能力は飛躍的に発達しますが

平衡感覚や体重を支える力は

十分とはいえません。

危険から自ら突っ込んでいくこともあり

安全な環境の工夫がまだまだ必要な時期です。

転落

★階段からの転落を防ごう



この時期に注意したいのが

階段などの段差です。


ハイハイができるようになったら

すぐに伝い歩きができるようになり

階段のような数十センチの段差でも

登ることもできるようになります。

★床の高低差にも注意しよう

1人で歩けるようになると、

フローリングとマットの境のわずかな落差も

つまずいて転倒しやすくなります。



よくありがちなのは

フローリングの上に敷いた

ジョイントマットやカーペットに

躓いて転倒することです。




マットは長く使っていると、

隅がめくれたり、

ジョイントマットの

ジョイント部分が浮き上がって

逆に転倒の引き金にもなりえます。




転落しないための予防
  • 階段前にベビーゲートを設置する
  • フローリングはマットを敷き詰めて
    段差をなくす
  • 定期的にマットの交換を。
    めくれていたらその部分だけ買い替える


転落してしまった時の対応法

頭を揺らさず、全身状態を観察しましょう。

90㎝以上の高い場所からの転落である場合は

医療的なケアが必要となる場合があります。



こし

乳幼児の場合は、
ぶつけた直後に症状が現れない場合があります。
上の症状がない、外傷が軽度であっても
ぶつけてから24時間ほどは安静を促し
慎重に経過をみましょう。
入浴も控えましょう。



ぶつける/はさむ/切る

★ぶつける:
赤ちゃんの目線の高さに
ケガにつながる障害物を置かないようにしよう

動きが活発になってくると

テーブルやTVボードの角に

おでこをぶつけることもあります。


ぶつけた後は、おでこが赤くなり

凹凸に触れることもしばしあります。

家具選びや配置については

事前に慎重に考えてリスクを減らすことが

大切です。

ぶつからないための予防
  • 角がある家具はクッションガードを使う
  • 角がある家具を置かない
  • 角が滑らかな家具を選ぶ

もっとも手軽な対策は

家具にクッションガードを

取り付けて保護することです。

ガードを使うことで

ぶつけたときの衝撃を

緩和させることができます。



ただし

つかまり立ちができるようになると

握力もついてテープを

剥がされてしまうこともあります。



その場合は

角のある家具を移動してしまいましょう。

★はさむ:
わずかな隙間にも気をつけよう。

ドアの隙間に指を挟んだり

ストーブや扇風機の中に

指を入れようとする行動もみられます。


子どもの骨はまだやわらかく

少しの衝撃でも

ぶつかった部位が悪ければ

若木骨折を起こすことがあります。



若木骨折とは

骨が割りばしのように

ぱきっと骨が割れるのではなく

竹がしなるように

骨が湾曲する骨折のことです。

外傷や腫れがなかったとしても

骨折していることもしばしあります。

指をはさまないための予防
  • 隙間を埋めたりカバーやロックをかける
  • ドアが急にしまらないようクッションをかませる
  • 指をはさんだら応急処置をする
  • 痛みが続いたら病院を受診する
  • 安全性に配慮した家電を選ぶ

おススメの指ハサミ防止グッズを紹介します。


これらをドアの吊元側に取り付ければOK

簡単な方法ですが
ドアの隙間に指が入ることを
防ぐことができます。



★切り傷:
適切な処置をしよう。

感の切れ端や紙のふちを触って

切り傷になることもあります。

また歩けるようになると

外遊びも増えるので

一度や二度、肘や膝をすりむくことも

日常にあると思います。




外傷時の対応法:

擦り傷などの軽傷であったとしても

そのまませず

傷口を洗って創部の状態を

確認することが大切です。


一番考えるべきは

感染のリスクです。

公園や道路などで転倒し、

切り傷を負った場合は

砂やガラス破片などが

傷口に入ってしまうことも

考えられます。


そのままにしたり

絆創膏をすぐに貼ってしまうと

菌が繁殖して化膿したり

神経を損傷してしまうことも考えられます。


傷口を流水であらい

砂などを洗い流し、消毒処置をしましょう。

やけど

★熱いものや家電製品に気をつけよう

テーブルにあるものをひっくり返したり

アイロンなどの熱いものに触れて

やけどをする可能性もあります。

テーブルクロスを敷いている場合は

垂れ下がったクロスをつまむことで

テーブルに置いたモノが落下して

ケガにもつながりやすくなります。

また家庭用ウォーターサーバーも

熱湯が出るため、

子どもがいたずらをして

やけどをしてしまう可能性も考えられます。


新しい家電を購入する際は、

置き場所や安全性を考えましょう。

やけどを起こさないための予防
  • 蒸気の出る物や熱い物を手の届く場所に置かない。
  • テーブルクロスを敷かない
  • チャイルドロックなど安全性に配慮した家電を選ぶ
  • ドライヤー、アイロンなどを出しっ放しにしない
  • 使っていないコンセントにカバーをはめる
  • やけどをしたら、すぐに流水や氷水で冷やす
  • 広範囲のやけどや2度以上のやけどは直ちに病院受診


やけどをしてしまった時の対応法

やけどをしてしまったら流水や氷嚢を使って

直ちに冷やしてあげましょう。

服の上からやけどをした場合は

無理に脱がすことで皮膚がはがれて

損傷範囲が広がってしまいます。



服の上から冷水のシャワーなどで

冷やしてあげましょう。

こし

冷えピタを貼って冷やそうとする人もいますが
全く効果がありません。
しっかりと冷やすことが大事ですよ。

溺水

★水をためない、一人で入らせない

浴槽の乗り出して、

深いお湯に溺れてしまうこともあります。





おぼれないための予防
  • お風呂の入口は必ず閉めておく
  • お風呂に入る時以外はため湯をしない

急な病気やケガで救急車を呼ぶかどうか迷ったら?

夜間の急な発熱やケガなど

どうしていいかわからないことも

きっと出てくると思います。

そんな時は迷わず

相談窓口に電話をかけましょう!

全国共通ダイヤル(#7119)

ここに電話をすると

赤ちゃんから大人までの

突然の病気やケガの相談、

医療機関の案内をしてくれます。
(24時間365日対応)

看護師の相談員さんが

症状を聞いた上で

病院を受診すべきかどうか

どんなケアが必要なのかなどを

アドバイスしてくれます。


看護師である私も

子どもが夜間に救急を要するような

症状を訴えたとき

こうした相談窓口をよく利用します。

判断に迷った時は相談窓口に電話することが

一番の助けになりますよ。


※困った時の対処法を下にまとめています。